首都機能移転に見る超大規模開発におけるシステムの相違
〜日本とマレーシアのケーススタディ〜
要約
90年代は住民参加の議論の高まり、環境問題の高まりや不況などにより、都市開発のトレンドも大規模開発から都市更新、都市環境保護、歴史的建築物の保全等に向かっている。だが、一方で一国の国土構造を変革する超大規模開発としての首都機能移転計画については、マレーシアですでに実行に移され、日本でも移転に関する閣議決定の元、議論が交わされている。しかし、この2国を比較すると両国の政治、経済状況や置かれている立場によって、都市開発の方法に大きな違いがあり、結果的には数十年前から議論を続けてきた日本の方はまだ検討段階の域を出ることができず、一方でマレーシアは統一された計画とその迅速な実行により計画を着々と進めてきている。この両者の動きは、グローバリゼーションの進展やその元での両国の国情も相俟って、巨大都市(メガシティ)形成の動きと、地方自治体への権限委譲にも関係する分散型配置への動きとの相克の縮図を見ることが出来よう。
プトラジャヤ解説HP掲載 (Internet Explore 5.0を推奨、Netscape Navigatorでは重いようです。)
新行政首都プトラジャヤ
計画行政学会発表論文(990917)
「マレーシアと日本の首都機能移転に見る都市開発パラダイムの変容とグローバル化の進展」
(All Right Researved. 重いです(968kb))
*PDFファイルを見るには、フリーウェア「Acrobat Reader」(Adobe)のインストールが必要です。
お問い合わせは・・・ こちら まで。 [戻る]